制限酵素とは


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プラスミドを使って遺伝子実験をする時にプラスミドを切るんだけど、どうやって切るか?
大腸菌の大きさは “約1μm(マイクロ㍍)”。簡単に言うと髪の毛の1/100の大きさだそうな。だからプラスミドはさらにそれより小さい!こんなに小さいとミクロイドS(古すぎ?)にお願いしてもムリ!・・・そこで登場するのが“制限酵素”なるものなんです。
制限酵素にはいろんな種類があって、それぞれ特定の“塩基配列を認識”して切ってくれる優れものなのです。小生は根っからの文系ですのでコレは目からウロコでした。
おまけにもう一つ目からウロコが。切る酵素があればくっつける“DNAリガーゼ”なる酵素がある!切られっぱなしではなく、捨てる神あれば拾う神あり、切る酵素あればつなぐ酵素ありなんです。
左の図のように制限酵素が仲良しアデニン君とチミン君、グアニン君とシトシン君の仲を無残にも引き裂き、そしてDNAリガーゼが慈悲深く再びくっつけるのでありました。めでたしめでたし・・・。
実際の実験としては切りたい部位の配列を認識する制限酵素でプラスミドを切る。そして挿入したい遺伝子をDNAリガーゼでくっつける・・・そうなんですが、細かく説明すると難しいのでこの辺にしておきます。
こうして組み換えられたプラスミドDNAが出来上がり大腸菌の中に挿入され・・・(「プラスミドとは」で説明しているので略)、薬やタンパクを発言する重要な役割を果たすわけです。

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